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宮古出身者 多彩な演目 郷友連合会「藝能まつり」


宮古出身者 多彩な演目 郷友連合会「藝能まつり」 幕開けの「とうがにあやぐ」を披露する出演者ら=7日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 沖縄宮古郷友連合会(富田詢一会長)の「第34回藝能まつり」(同会主催、琉球新報社共催)が7日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで開かれた。宮古島出身者や実演家ら約200人が出演し、宮古民謡からバレエ、オペラ、琉舞や日舞など多彩な21演目を披露した。

 宮古民謡協会の斉唱と宮古出身の舞踊家、世舞流の又吉世子さんの琉舞練場の舞踊による「とうがにあやぐ」で幕開け。観客も口ずさみ、にぎやかに始まった。伊良部出身の長崎佐世さんが団長のNS琉球バレエ団は「鳩間節」など琉球舞踊をバレエにアレンジし、柔らかな舞を見せた。

 在沖多良間郷友会の「杵つき踊り」など、郷土芸能も披露した。国立国語研究所特任助教のセリック・ケナンさんは「宮古方言漫談」で、宮古地域の言葉の多様さをカマキリの呼び方を例にして語った。ミャークフツによる絶妙な表現や軽妙な語り口も相まって、会場は爆笑の渦に包まれた。

 富田会長は「古里から離れて住む人たちが喜びや悲しみを共有できる機会になれば」と語った。

(田吹遥子)