東京都出身の井上淳三さんと英国出身のバリー・ブリッグスさんによる2人展「マチエール、絵肌」が、浦添市城間の平敷兼七ギャラリーで開かれている。29日まで。
東京都の中央美術学園で絵を学び、10代の頃から絵を描き続けてきた井上さんの作風は、原色を多用した大胆で明るい配色と、独創的な世界観が特徴だ。写真家・平敷兼七の作品を描写した絵や昔ながらの街並みを描いたもの、自身の顔写真を使ったコラージュなど約90点を展示する。
2015年から沖縄を拠点に創作活動を行っているブリッグスさんは、「モノプリント」と呼ばれる版画に絵画の要素を併せた技法を使った作品約70点を紹介している。木目やプラスチック片、納豆のパックなど、身の回りにあるものをアートに取り入れ、唯一無二の作風を展開している。
ブリッグスさんは「芸術は自由であり、誰にでも開かれているもの。井上さんとはいつか一緒に、ウォールアートで町をにぎやかに彩ってみたい」と述べた。井上さんは「展示会に合わせて、全て新作を用意した。2人の作品が融合するというより、良い意味でぶつかり合う面白さを楽しんでほしい」とPRした。
入場料は500円。営業は午前10時~午後6時(火曜は定休)。
(当銘千絵)