琉球新報社会面で連載中の4こま漫画「がじゅまるファミリー」の単行本9巻発売を記念したトークイベントが28日、那覇市のジュンク堂書店那覇店で開かれた。編集者・ライターの宮城一春さんの質問に、作者でウチナー漫画家のももココロさんが答える形で進められ、約45人が掛け合いに引き込まれた。
ももさんは、創作のモットーを問われ「くすっと笑えるのが一番。こねくり回すと逆につまらなくなることがある。素朴に面白さを追いかけている」と語った。
しまくとぅばを織り交ぜながら沖縄の日常を描くがじゅまるファミリー。ももさんは母親の使っていた、しまくとぅばが記憶にあるという。作中の亀吉おじぃ、チルーおばぁの語りや伝統行事の場面にしまくとぅばが多用される。ももさんは「しまくとぅばを聞くことはできても話せない世代がいる。言葉を残したい」と決意を示した。次の夢について「4こまを原案にしてアニメ作品を作り、音声で動画配信したい」と展望を描いた。
来場した女性(25)=豊見城市=は「沖縄の生活が漫画に詰まっていて、ももさんの雰囲気も想像していた通り。面白くて毎日読んでいる」と感想を話していた。
(高江洲洋子)