きょうから最賃896円 沖縄43円増、最大上げ幅


きょうから最賃896円 沖縄43円増、最大上げ幅 キャンペーン活動で8日から896円に引き上げられる県内の最低賃金について周知を図る関係者ら=6日、那覇市の県民広場
この記事を書いた人 Avatar photo 謝花 史哲

 時給896円への引き上げが決まった2023年度の県内最低賃金が8日、発効した。7日までの時給853円から43円の増額で、過去最大の引き上げ幅となった。
 発効を前に、沖縄労働局など関係者らは6日に那覇市の県民広場でセレモニーを開き、チラシの入ったポケットティッシュなどを配布するなど街頭キャンペーンを実施し、周知を図った。
 キャンペーンでは最低賃金の改定額のほか、業務改善助成金やキャリアアップ助成金など事業者が賃上げに対応するための各種支援策についても広報した。
 キャンペーン開会式で、沖縄労働局の西川昌登局長は「県内で働く全ての労働者に適用される。周知を合わせしっかりと法令順守にも取り組む。事業者への支援策も拡充している。活用してほしい」と改定額の反映を呼びかけた。
 2023年度の全都道府県の最賃引き上げ額は、全国平均で時給43円増の1004円になった。
 沖縄は、国の中央最低賃金審議会が示した引き上げ目安の39円に比べ4円高い引き上げとなったが、全国では依然として低い水準となっている。 (謝花史哲)