沖縄への観光客、214万人の見込み　10～12月　前年比13.8％増　

　沖縄観光コンベンションビューロー（OCVB、下地芳郎会長）は1日、10～12月の入域観光客の見通しが前年比13・8％増の214万人になる見通しを発表した。各種イベントの開催や修学旅行の回復などを受け、国内客は好調に推移している。海外客も台北、香港、仁川路線が堅調な一方、需要低迷により中国本土路線が運休するなどの課題もある。
　10月の入域客は77万6千人を見込む。国内客は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年比7・3％増の66万人で、海路は5千人。海外客は空路が同38・3％減の7万6千人、海路は3万5千人。
　11月の入域客は69万4千人の見通し。国内空路客はコロナ前とほぼ同水準の60万人、海路は2千人。海外客は30日からシンガポール路線が週3便で復便する予定などから、空路は同26・5％減の7万2千人で、海路は2万人。
　12月の入域客は67万人。国内空路客は19年比0・7％増の57万に、海路は2千人を見込む。海外客は同21％減の8万3千人で、海路は1万5千人の見通し。
　好調な旅行需要から、OCVBは入域観光客の年間見通しを先月発表時から1万2100人上方修正し、823万2100人とした。一方、需要低迷のため、中国国際航空の北京線が10月19日～11月29日まで、上海吉祥航空の上海線が10月29日～11月30日まで運休を発表しており、中国本土路線の需要回復が課題となっている。　（與那覇智早）