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【動画あり】未来を体験、自動運転「ロボバス」に行列 TIS開発、沖縄で初展示 リゾテックエキスポ2023


【動画あり】未来を体験、自動運転「ロボバス」に行列 TIS開発、沖縄で初展示 リゾテックエキスポ2023 展示・試運転中の自動運転車(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 9日に開幕した沖縄県内最大のIT展示商談会「リゾテックエキスポ」の主会場となった沖縄市の沖縄アリーナでは、県内外から最新のテクノロジーが集結した。会場の外に設けられた実証エリアでは、自動運転電気自動車(EV)の開発を手掛けるTIS(東京)の「RoboBus(ロボバス)」の展示と試運転が実施された。沖縄での展示は初。無料で試乗でき、来場者が列を作った。

 運転に必要な技術や判断をコンピュータが代替して自動化する最新型自動運転車。提携する中国企業が中国国内で製造している。まだ日本国内では公道で走ることはできないが、完全自動運転の実証実験は国内各地で進んでいるという。

 同社DXR&D部の富田洋円チーフは「沖縄での関心の高さも今回改めて実感できた」と自信を見せた。

 そのほか、県内企業の新技術も注目を集めた。宜野湾市のおきでんCplusCは米オリジン・ワイヤレス社の最先端Wi―Fi技術を活用し、カメラやマイクを使わずプライバシーに配慮した24時間見守りシステムを初披露。

 手のひらサイズの小型センサーで室内の活動をタブレットやスマホ、PCで確認できる仕組みで、県内10市町村で実証されている。同社の仲里真由子さんは「少子高齢化で独居高齢者が増える中、孤独死などの社会問題を解決するためIT技術を役立てたい」と述べた。

 (普天間伊織)