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特定パーティー収入52億円 22年政治資金報告 自民議員9割超


特定パーティー収入52億円 22年政治資金報告 自民議員9割超 政治資金収入上位の国会議員人
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 国会議員の資金管理団体と関係する政党支部が提出した2022年分政治資金収支報告書から、1回で1千万円以上を集める「特定パーティー」の収入が少なくとも計52億円に達したことが1日、共同通信の集計で明らかになった。9割超を自民党議員が占め、岸田文雄首相は21年に開催した収入を含む7回分を報告した。自民の茂木敏充幹事長や林芳正前外相らも複数回の特定パーティー開催を記載した。自民の有力議員が政治活動の資金源として大規模パーティーに頼る構図が鮮明になった形だ。
 衆参両院議員の収入総額は271億1699万円。議員1人当たりの平均額は、衆院選が行われた21年比12・3%減の3982万円だった。だが参院議員に限ると41・2%増の4010万円で、22年7月の参院選を巡って資金集めが活発化していたとみられる。
 政党別で見ると、自民が5505万円でトップになった。2位以下は国民民主党3695万円、立憲民主党2449万円、社民党1653万円、日本維新の会1639万円、公明党1555万円、れいわ新選組1222万円、参政党392万円の順。
 企業・団体献金の総額は29・0%減の24億4970万円で、このうち自民分が22億7309万円と92・8%に上った。