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FRB 金利維持の公算 米経済見通しが焦点に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は12、13両日に金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。FRB幹部からは米経済の減速や物価上昇率の縮小を見込む発言が続いており、政策金利を維持する公算が大きい。決定内容と同時に公表する経済見通しや、今後の金利を巡るパウエル議長の記者会見での発言も焦点となる。
 FRBは前回会合で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を2会合連続で5・25~5・5%に据え置いた。
 消費者物価指数の前年同月と比べた上昇率は10月に3・2%となり、直近のピークを付けた2022年6月の9・1%からは明らかに縮小している。利上げに積極的な「タカ派」で知られるウォラー理事は11月の講演で「経済を減速させ、物価上昇率を(目標の)2%に戻す政策は整っているとの自信を深めている」と指摘。
 こうした発言を受けて金融市場では、昨年3月から始まった利上げ局面が終わったとの見方が広がり、関心は利下げ開始時期に移っている。