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ぬれると柔軟 全天候タイヤ 住友ゴム開発


ぬれると柔軟 全天候タイヤ 住友ゴム開発 住友ゴム工業の新技術「アクティブトレッド」を使った試作タイヤ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「ダンロップ」ブランドなどのタイヤを手がける住友ゴム工業が、オールシーズン(全天候型)タイヤの新技術「アクティブトレッド」を開発した。雨にぬれたり、気温が下がったりすると表面が軟らかくなり、路面をしっかりつかむのが特長だ。将来的には従来の全天候型では難しい凍結路での利用も目指す。
 まずは雨天用の技術を採用した製品を2024年秋に発売。27年には、電気自動車(EV)向けを売り出す計画だ。村岡清繁常務は「扱うタイヤを全天候型に集約し、全体の本数を減らすことで、環境負荷の低減にもつなげていきたい」と意気込む。
 雨天用の技術は、クラレなどと専用の素材を共同開発した。ゴムに混ぜると、水に反応してタイヤが軟らかくなり、グリップ力を保つことができる。ブレーキ性能試験では、乾いた路面での走行と比べ制動距離の差がほぼなかった。