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ソニー・ホンダとMS提携/開発中EVに生成AI


ソニー・ホンダとMS提携/開発中EVに生成AI ソニー・ホンダモビリティが公開した「AFEELA」の試作車=8日、米ラスベガス
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ラスベガス共同】ソニーとホンダの共同出資会社ソニー・ホンダモビリティ(東京)は8日、米マイクロソフト(MS)と提携し、生成人工知能(AI)を使った対話機能を開発中の電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)」に導入すると発表した。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)が同日、チャットGPTを多くの市販車に搭載すると明らかにしており、対話型AIの自動車への導入競争が始まった。世界最大の家電IT見本市「CES」で行われたソニーグループのメディア向け発表会で明らかにした。
 自動車メーカーはこれまでも音声でエアコン操作や交通情報の取得などができる音声認識機能を搭載してきたが、生成AIにより、複雑な質問に答えられるようになる。
 ソニー・ホンダはMSが提携する米新興企業オープンAIの言語モデルを活用して開発する方針。アフィーラは2025年前半に先行受注を始め、納車は北米で26年春、日本で26年中の計画だ。公開された車はサイドミラーが付くなど初代の試作車に比べて実用化に向けたデザインになっている。
 ほかにドイツのメルセデス・ベンツグループも23年6月に米国でチャットGPTを一部車両に試験的に組み込むと明らかにしている。