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観光、飽きさせずに 沖縄懇話会 講演やパネル討論


観光、飽きさせずに 沖縄懇話会 講演やパネル討論 観光と地域経済について講演するデービッド・アトキンソン社長=16日、那覇市の沖縄ハーバービューホテル
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄と本土の経済人でつくる沖縄懇話会は16日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルで、第34回定時総会と会員懇談会(ラウンドテーブル)を開いた。観光と地域経済について講演した小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長は「観光戦略の基本は、観光客の暇つぶしへのお付き合いだ」と話し、飽きさせない仕組みの重要さを訴えた。
 アトキンソン氏は、日本の生産年齢人口が減少傾向にあることから、インバウンド(訪日客)の重要性を強調。「一番の観光資源は大自然だ。その上で雨の日などに文化や歴史を学ぶことができるようにすべきだ」と訴えた。「観光地は多言語化も含めインフラの整備をして付加価値を高めることが大事だ」と強調した。
 会では、アトキンソン社長と森トラストの伊達美和子社長、沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長の、沖縄観光の在り方に関するパネル討論もあった。
 また、定時総会では2023年度事業計画など7議案全てが承認された。 (與那覇智早)