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おきぎんリースにSLL 沖銀融資、脱炭素促進へ


おきぎんリースにSLL 沖銀融資、脱炭素促進へ 「おきぎんサステナビリティ・リンク・ローン」を実行した沖縄銀行の宮里尚執行役員法人事業部長(右)とおきぎんリースの又吉司社長=18日午後、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄銀行はこのほど、環境問題や脱炭素の取り組みを後押しする融資商品「おきぎんサステナビリティ・リンク・ローン」(SLL)を、おきぎんリースに実行した。県内の総合リース会社で、SLLによる資金調達は初の取り組み。リースや割賦を通じ、県内事業者へ電気自動車(EV)や充電設備、太陽光発電などの導入促進を図り、脱炭素、SDGsの実現を目指す。
 SLLは融資を受ける企業が脱炭素経営につながる目標を設定し、達成状況に応じて金利を引き下げる優遇措置がある。融資額は3千万円以上。おきぎんリースは省エネルギーや脱炭素に寄与するEV車両などの機器、設備の取引件数を目標値に据えた。
 同社の又吉司社長=写真左=は「気候変動に関する情報開示が求められ、SDGsにつながるビジネスも沖縄にどんどん入ってくる。観光立県として先進的に取り組んでいく」と説明。沖銀の宮里尚執行役員法人事業部長=同右=は「(ローンを)誘い水にしながら、世界的な取り組みの機運を沖縄でも高めていきたい」と述べた。 (當山幸都)