有料

東証、終値3万6517円 米株式相場上昇、午後に反落


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 23日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は一時、前日終値から400円超上昇し、取引時間中としてバブル経済期の1990年2月以来、約34年ぶりの高値を更新した。前日の米国株式相場の上昇を追い風に買い注文が広がった。ただ、その後は当面の利益を確定させる売りも出て小幅反落に転じ、前日比29円38銭安の3万6517円57銭で取引を終えた。
 東証株価指数(TOPIX)は2・85ポイント安の2542・07。出来高は約16億4500万株だった。
 前日の米国市場ではダウ工業株30種平均が初めて3万8000ドルを突破。米企業の決算発表が本格化する中、好業績への期待感が押し上げた。23日の東京市場でもこの流れを引き継ぎ、朝方は連日の高値となっている半導体関連銘柄を中心に幅広い銘柄が買われた。
 午後に入ると、日銀が大規模金融緩和策の維持を決めたことを受けて節目の3万7000円に迫ったが、勢いは続かず急速に上げ幅を縮小。前日終値を挟んで一進一退で推移した後、小幅安で取引を終えた。資産運用大手の関係者は「日銀の金融政策維持は事前の市場の想定通りで、安心した買いと、目先の利益を確定させる売りとが交錯する展開となった」と指摘した。