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12月景気「緩やかに拡大」 りゅうぎん 景気、民間工事活発


12月景気「緩やかに拡大」 りゅうぎん 景気、民間工事活発
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 りゅうぎん総合研究所は30日発表した2023年12月の県内景気動向で「景気は緩やかに拡大している」との判断を据え置いた。民間工事の活発化の動きを踏まえて、個別項目で建設関連の判断を「回復の動きが強まる」に引き上げた。
 【消費】百貨店、スーパーの売上高は前年を上回った。イベントや外国人客の需要の高さ、値上げによる単価上昇などが下支えした。新車販売台数はレンタカー需要が高まった前年12月の反動減の影響もあり、前年を下回った。物価高の不透明感はあるが消費マインドは底堅い推移が見込まれる。
 【建設】12月の新設住宅着工戸数は貸家の増加が寄与し6カ月連続で前年を上回った。県内の主要建設会社の受注額は公共、民間ともに増加。資材価格の高止まりはあるが、特に民間は手持ち工事額の指標でもマンション着工などで高水準が続き、活発化している。
 【観光】主要ホテルの稼働率、売上高、宿泊収入は2カ月連続で前年を下回った。全国旅行支援終了の反動が見られるものの旅行需要は高い。外国客増や、キャンプなどのイベントに伴う国内客増も予想される。 (當山幸都)