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釜山でイノシシの豚熱確認 県、注意喚起


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 韓国の釜山で野生のイノシシからアフリカ豚熱(ASF)の感染がこのほど確認された。県畜産課が県内の養豚業者などに対して、飼養衛生管理基準の順守と異常家畜を発見した際の早期通報を呼びかけている。
 釜山は日本へのフェリーが就航しており、県内でも韓国からの観光客が増えていることから、ASFの侵入リスクが極めて高い状況だという。県は25日に緊急会議を開き、養豚業者らに対して侵入防止対策の徹底を求めた。ASFは致死率の高い伝染病だが、有効なワクチンは存在しない。靴底や加工肉を介してウイルスが持ち込まれるため、関係者以外の農場への立ち入りの禁止や、靴底消毒などが重要となる。
 担当者は「現在のところ、靴底消毒などの侵入防止対策が有効な予防手段だ。危機感をもち取り組んでいく」と語った。(玉寄光太)