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沖縄黒糖 経営支援を 離島首長やJA、県に要請


沖縄黒糖 経営支援を 離島首長やJA、県に要請 サトウキビ農業への支援を照屋義実副知事(写真右から4人目)に要請した、前泊正人竹富町長(同3人目)、名城政英伊江村長(同2人目)、伊良皆光夫多良間村長(同5人目)、〓良修一粟国村長(同6人目)、名嘉律夫伊平屋村長(同7人目)、県黒砂糖工業会の安谷屋行正副会長(同8人目)と崎原盛光専務理事(同右端)、JA沖縄中央会の嵩原義信代表理事専務ら=2日、県庁
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 県黒砂糖工業会(上原直彦会長)と、「沖縄黒糖」を生産する伊平屋村や竹富町などの6町村の首長、JAおきなわ(前田典男理事長)、JA沖縄中央会(嘉数康雄会長)は2日、県庁に照屋義実副知事を訪ね、離島地域の黒糖製造事業者とサトウキビ生産者の経営安定化などの支援を要請した=写真。県によると、黒糖製造の経営支援を要請するのは初めてだという。
 「沖縄黒糖」は県内の八つの離島で生産されている黒糖で、離島地域を支える重要な産業だが、安価な黒糖の輸入による価格競争の激化や、資材単価の高騰などで、赤字経営が続いているという。
 要請は、沖縄黒糖の製造コストと販売価格との差額助成などを目的とした一括交付金事業「含蜜糖(がんみつとう)生産条件不利補正対策事業」を抜本的に見直し、十分な予算を確保するよう求めた。
 さらに、インボイス制度導入により黒糖製造事業者に不利益が生じないような対策を講じることも要請した。
 照屋副知事は「予算確保に努めるとともに、引き続き沖縄黒糖の販路開拓や消費拡大に向けた支援に取り組む」と答えた。
 県黒砂糖工業会などは同日、赤嶺昇県議会議長も訪ね、要請した。 (玉寄光太)