法人、個人の経営相談などに応じる沖縄海邦銀行の「かいぎんビジネス倶楽部」は21日、スポーツジャーナリストの増田明美さんを招いた講演会と交流会を宜野湾市のラグナガーデンホテルで開いた。
千葉県出身の増田さんは、陸上の日本記録を次々と塗り替え天才少女として脚光を浴びるも、女子マラソンが初めて正式種目になった1984年のロサンゼルス五輪でプレッシャーに負け、途中棄権した。挫折を味わい、帰国時には「非国民」と罵声も受けたが、ファンの手紙に励まされ立ち直れた過去を振り返った。
日々のプロ選手への取材を通して、何事も楽しんでいる人にはかなわないことを意味する論語の言葉「知好楽」を大事にするようになったという。「大舞台に強い人は皆楽しんでいる。ビジネスでも、リーダーが楽しそうにしているのを見せることが大事だと思う」と強調した。
(當山幸都)