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沖縄県内総生産4兆6180億円 NIAC 24年度見通し発表


沖縄県内総生産4兆6180億円 NIAC 24年度見通し発表 市街地上空(資料写真)
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南西地域産業活性化センター(NIAC、大嶺満会長)は28日、県経済の2023年度見込みと24年度見通しを発表した。実質経済成長率は23年度が対前年度比0.6%、24年度は同1.4%となり、県内総生産(名目)は23年度が4兆5570億円、24年度が4兆6180億円となると見通した。

推計値の基となる県民経済計算で内容の大幅改定があったとして、前年度発表文との単純比較が難しくなったものの、県内の経済成長は堅調という。

観光客が1千万人を超えたコロナ前の水準に戻りつつあり、インバウンド(訪日客)の増加も見込まれるなどとして「内需外需ともに拡大する」と分析した。

24年度の民間設備投資も株式市場の活況や景気回復で同1.7%増、観光客数は同10.4%増の933万人を予想。観光部門の回復で、観光収入や生産物の輸出などを含む移輸出も5.0%増の高い成長を見込む。

民間住宅投資は同1.7%減の2290億円と唯一減少の見通しだが、資材の高騰や人手不足という供給側の要因で、需要は高い傾向にあるとしている。NIACの奥平均上席研究員は「25年には大阪万博やジャングリア開業もあり、期待感は膨らんでいく傾向だろう」と話した。

(謝花史哲)