沖縄電力は13日から、中城村の吉の浦マルチガスタービン発電所で、体積比30パーセントの水素を混ぜて燃やし、発電する実証実験を開始した。14日には安定した出力の状況下で発電に成功し、使用した水素で330世帯分の1日の電力量に相当する2800キロワット時を供給した。
同社が水素を用いて発電するのは初めて。国内の事業用の既設火力発電所の中でも先駆けた取り組みとなる。出力を変動させるなどさまざまな条件下での発電を継続し、水素の混焼(こんしょう)発電の技術確立を目指す。
使用した水素は県外から搬入し、ガストレーラーで供給した。
今後はうるま市の化学メーカーの製造過程で発生した未利用の水素に切り替える方針。水素の受け入れと供給の拠点整備も進める。 (當山幸都)
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体積比3割水素混ぜ発電 中城・吉の浦 沖電が実証実験
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琉球新報朝刊
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