【ニューヨーク共同】「投資の神様」と称される米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏(93)が、歴史的な高値圏にある米国の株式相場を「カジノ的だ」と指摘して話題になっている。ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均が史上初の4万ドル台に迫る中、急ピッチの株価上昇に警鐘を鳴らす。
先月下旬に公表した毎年恒例の「株主への手紙」で、こうした考えを明らかにした。10代で株式投資を始めた長年の経験を踏まえ、過去の市場急変に触れつつ「今の市場は私が若い頃とは比べものにならないほど、カジノ的な様相を見せている」と強調した。
バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは、株の売却を前提とせず有望株を長期保有することで知られる。一方でダウはここ数カ月で約2割上昇。最近の値動きは自身の投資手法と相いれないとして批判的に見ているもようだ。「手紙」では、投資先である日本の5大商社にも触れ、「高度に分散された手法で事業展開している」などと経営手腕を評価した。バフェット氏は2020年に5大商社の株式をそれぞれ5%超取得したと発表した。昨年4月に来日して買い増しを表明。これが日本株見直しや株価上昇につながったと指摘される。
バフェット氏は現在、5社の株を約9%ずつ保有。9・9%は超えないことを確約しており、今後の買い増し余地は限られるもようだ。
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バフェット氏、株高警鐘 米相場「カジノ的」指摘
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琉球新報朝刊
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