有料

八重山移動、タッチ決済で バスや船舶 10社がサービス開始


八重山移動、タッチ決済で バスや船舶 10社がサービス開始 タッチ決済導入セレモニーに出席した関係者
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【八重山】琉球銀行など県内外の10社が19日から、八重山エリアの路線バスと船舶をタッチ決済対応のクレジットカードなどで利用できるサービスを始めた。同行によると、一定エリアの公共交通機関の路線全てにタッチ決済を導入するのは国内初。キャッシュレス化により現金精算や乗船券の事前購入が不要になり、観光客や地元生活者の利便性向上や、事業者の負担軽減につながるという。
 タッチ決済を導入する交通機関は石垣市の路線バスを運行する東運輸、カリー観光の2社と、竹富町を結ぶ船舶を運航する安栄観光、八重山観光フェリーの2社。西表島の島内路線バスは既に昨年サービスを始めており、両市町の全ての路線バスと船舶をキャッシュレスで利用できるようになった。
 タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、これらが設定されたスマートフォンを専用リーダーにかざして利用できる。 19日のサービス開始に合わせて石垣港離島ターミナルでセレモニーが開かれ、10社の代表者らが出席した。琉銀の川上康頭取は「タッチ決済は世界中の旅行者が利用している。今回の導入で八重山地域の発展、生産性の向上につながることを期待している」と述べた。 東運輸(石垣市)の松原栄松社長は「従業員やお客さまの利便性が向上するため、わらわれ業者も待ち望んでいた。地元企業として、八重山の観光業の発展に寄与していきたい」とあいさつした。
 セレモニー後、各社の代表者らはバスや船舶のタッチ決済を実際に使用してPRした。 (當山幸都、照屋大哲)