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円安「良いわけない」 ユニクロ柳井氏 物価高念頭か


円安「良いわけない」 ユニクロ柳井氏 物価高念頭か 記者会見するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=11日午後、東京都港区
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は11日、東京都内で記者会見し、外国為替市場の歴史的な円安を巡り「誰にとっても日本にとっても良いわけない」と述べた。物価高を招くことなどを念頭に置いた発言とみられるが、理由には言及しなかった。
 円安は輸出企業の業績拡大につながるメリットがあるものの、「円安になるのを喜ぶようなことはおかしいんじゃないか」とも指摘した。円相場は11日の取引で急落し、一時1ドル=153円台を付けた。
 記者会見に先立ち発表した2024年2月中間連結決算は、純利益が前年同期比27・7%増の1959億円と過去最高を更新した。欧米、東南アジアといった海外事業が好調だった。売上高に当たる売上収益は9・0%増の1兆5989億円、本業のもうけを示す営業利益は16・7%増の2570億円となり、いずれも過去最高だった。24年8月期通期の売上収益は、目標だった3兆円の大台を達成する見通しだ。