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「敷地内 断層活動なし」 北陸電 地震影響 規制委で報告


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 北陸電力は12日、志賀原発(石川県)で確認された能登半島地震や津波の影響を原子力規制委員会の審査会合で初めて報告し、敷地内で断層が活動した痕跡がないことなどを説明した。震源となった断層については、研究機関の調査結果を適切に評価するとした。
 北陸電は、舗装などで見つかった計79カ所のひび割れや亀裂は敷地内で断層が活動した痕跡ではないと説明。地盤が4センチ沈降し、南西に12センチ変動したが原発の安全性に問題はないとした。連動する長さが注目されている半島北部の震源断層については、各種研究機関が進めている調査の状況を示した。
 北陸電は敷地内に液状化した痕跡はないと説明したが、石渡明委員は「今回の地震は広範囲で液状化が見られたことが特徴。志賀原発だけないと言われても納得いかない」と指摘。近く担当者が志賀原発を現地調査する方針を示した。