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4月景気「拡大基調」維持 日銀那覇 主要数値が堅調推移


4月景気「拡大基調」維持 日銀那覇 主要数値が堅調推移
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 日本銀行那覇支店(小島亮太支店長)は12日、4月の県内金融経済概況(主要指標2月)を発表し、「県内景気は拡大基調にある」との判断を維持した。小島支店長は「個人消費や設備投資、公共投資、住宅投資など主要な数値は堅調に推移している」と理由を説明した。
 個人消費では、ドラッグストア販売額が前年比19・1%(速報値)、百貨店・スーパー販売額が同10・6%(同)増加した。2月の春節でインバウンド(訪日客)が増加したことや、県民の消費マインドも良好であることなどから「緩やかに増加していく」と分析した。
 観光は「ゴールデンウィークを含め、前年を上回る予約状況と聞いている」とし、インバウンドを中心に今夏まで引き続き、拡大基調にあるとの見通しを示した。
 5月で政府の電気・ガス代補助が終了することに懸念の声がある中で、小島支店長は「(県内の)物価の伸びが全国対比で加速している」と指摘し、県内の賃上げ状況について「個人消費への影響は確認していかなければならない」と述べ、春闘での労使交渉結果を注視していく考えを示した。  (当間詩朗)