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期待、関心高まらず 入場券販売は目標の6% 大阪万博まで1年


期待、関心高まらず 入場券販売は目標の6% 大阪万博まで1年 木造巨大屋根「リング」はほぼ輪の形になった=13日午前7時55分、大阪市の夢洲(共同通信社ヘリから)
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 2025年大阪・関西万博は13日、開幕まで1年となった。日本国際博覧会協会(万博協会)は機運醸成に向け東京都内でイベントを開催。岸田文雄首相はビデオメッセージで「会場には未来社会の姿が現れる。行動を起こすきっかけになることを期待している」と呼びかけた。会場工事は徐々に進むが、開催費用上振れや海外パビリオンの建設遅れなど課題が山積。前売りチケットの売れ行きは目標の6%にとどまり、万博への期待や関心は高まっていない。
 13日午前、共同通信のヘリコプターから大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)の会場予定地を見渡すと、周りを囲む木造巨大屋根「リング」は8割方組み上がり、ほぼ輪の形に。遅れが指摘される海外パビリオンの予定地の多くでは、むき出しの地面が目立った。
 前売りチケットは昨年11月末、開幕500日前に合わせて販売を開始。だが発売直前の10月に会場整備費が当初比1・9倍に、12月には運営費が1・4倍に上振れし、イメージダウンに拍車がかかった。
 大阪府・大阪市が23年12月に実施したアンケートでは、万博に来場する意向がある人の割合は全国で33・8%。府内も36・9%で、府市が23年度の目標と定めた55%に遠く及んでいない。万博は来年4月13日~10月13日に開かれる。