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ETC取り付けに駆け込み 19日まで助成 前年度比2倍も


ETC取り付けに駆け込み 19日まで助成 前年度比2倍も ETC車載器を取り付けるピットスタッフ=11日、浦添市のホームセンターさくもと
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄自動車道を運営する西日本高速道路(NEXCO西日本)が、沖縄限定で実施しているETC車載器の購入・取り付けに最大1万円を助成するキャンペーンが19日に終わる。県内のカー用品店やホームセンターは「駆け込み需要」でにぎわっている。沖縄自動車道で全車両に適用されてきた通行料金35・5%の特別割引は、現金払いは今年3月末で終了した。ETC搭載車であれば2025年3月末まで割引が続くこともあり、取り付ける人が増えているようだ。
 カー用品店「オートバックス」5店舗を運営するりゅうせきライフサポート(浦添市)では、昨夏の助成キャンペーン開始以降、2月ごろまでのETC売り上げは前年同期比で約10倍まで伸びた。キャンペーンは前年度も実施され、昨年3月も同じく駆け込み需要があったが、今年の3月はその2倍の売り上げとなった。中小の法人から10台まとめて設置の受注もあった。
 オートバックス事業部の宮城宏紀グループマネージャーは「格安で設置でき、取り付けるデメリットは見当たらない。高速料金は安くなり、支払い時間の短縮で渋滞緩和にもつながる」と設置をPRした。
 「ホームセンターさくもと」4店舗を運営する佐久本工機(浦添市)は、昨年9月にETCをセットアップする機器を導入し、キャンペーン実施事業に参入した。請け負った取り付け件数は当初、月に100~300件程度だったが、助成終了が近づいた年明けごろからは月に千件以上、多い時は2千件近くに急増。カーピットスタッフ以外も事務作業を手伝うなどして、店舗を挙げて対応しているという。
 ホームセンター事業部の比嘉亮仁課長は「特に現金割引が終了してニーズが高まったようだ。沖縄は車社会なのでETCを使って快適に生活してほしい」と話した。 (島袋良太)