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小売り5社増収増益 セブン、そごう売却で減益


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 小売り大手6社の2024年2月期連結決算が15日、出そろった。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ人出の回復により、セブン&アイ・ホールディングスを除く5社が前期比で増収増益となった。イオンとローソンの売上高は過去最高だった。J・フロントリテイリングや高島屋はインバウンド(訪日客)需要が追い風となった。
 イオンは総合スーパーの業績改善がけん引し、売上高に当たる営業収益が前期比4・8%増の9兆5535億円だった。ローソンは8・8%増の1兆879億円となった。ファミリーマートも商品力強化が寄与し、10・0%増の5078億円を確保した。
 セブン&アイの営業収益は2・9%減の11兆4717億円、純利益は20・1%減の2246億円。子会社だった百貨店そごう・西武の売却による特別損失を計上したことが響いた。
 大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングは、純利益が約2・1倍の299億円と大幅な増益だった。