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築地、ホテルやスタジアムに 市場跡地 事業者に三井不動産など


築地、ホテルやスタジアムに 市場跡地 事業者に三井不動産など 東京都中央区の旧築地市場跡地(中央)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京都は19日、旧築地市場(中央区)の跡地再開発事業の事業予定者が、三井不動産を中心としたグループに決まったと発表した。約5万人収容のスタジアムやホテル、舟運などの交通インフラが整備される。大部分の施設は2032年度に開業する予定で、市場移転から6年、新たな街づくりが動き出す。
 都によると、グループ名は「ONE PARK×ONE TOWN」。ほかにトヨタ不動産、読売新聞グループ本社など計11社で構成される。
 グループの提案では、スタジアムはスポーツ大会のほかコンサートや大規模展示会の開催を想定した全天候型となる。国際会議や展示会を指すMICE(マイス)の施設や、ライフサイエンス分野関連のオフィス、築地場外市場と連携した江戸前の食文化をアピールする空間も設ける。
 再開発は22年11月に事業者募集要項を公表し、23年8月に提案を受け付けた。地下鉄や舟運など交通インフラのハブのほか、大規模集客や国際交流の拠点などを整備することが条件で、2グループから提案があり、審査委員会が審査していた。24年度末に都と事業予定者による基本協定が締結され、25年度には先行するにぎわい施設の着工を予定している。
 再開発区域は隅田川に面した約19ヘクタールの都有地。一般定期借地権で事業者に70年間貸し付ける。