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原油先物は 値動き荒く 中東情勢左右か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ロンドン共同】原油先物相場が荒い値動きをしている。イランがイスラエルに報復攻撃し、イスラエルも反撃したと伝わったことで一時的に上昇する局面もあったが、被害が限定的と分かると市場の警戒感が和らぎ、売りが優勢となった。ただ両国の対立は続き、今後も中東情勢に左右される展開になりそうだ。
 ニューヨーク原油先物相場は12日に一時1バレル=87ドル台と2023年10月以来の高値を記録、70ドル割れした年初の安値から急伸した。在シリアのイラン大使館が攻撃され、イスラエルへの報復を見越した買いが入った。
 イランは今月13~14日にイスラエルへの直接攻撃に踏み切ったが、被害は軽微で市場の懸念が遠のいた。国際社会が双方に自制を促す中で原油相場は15日から3営業日連続で下落。イスラエルが反撃したとの報道を受けたが、イランは現時点で再攻撃を検討していないと伝わり、19日は83ドル台で取引を終えた。