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米IT、日本に巨額投資 生成AI普及へ設備増強


米IT、日本に巨額投資 生成AI普及へ設備増強 米巨大ITの日本投資
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米IT大手のマイクロソフト(MS)やオラクル、アマゾン・コム、グーグルが日本への巨額投資を打ち出している。MSは日本に2年間で29億ドル(約4400億円)を投資すると今月発表した。同社が1978年に日本で事業を始めて以来、最大規模だ。生成人工知能(AI)の高速処理に欠かせないデータセンターを増強する。生成AIは生産性向上を目指す企業を中心に需要が高まっている。
 MSのブラッド・スミス社長は今月、日米首脳会談のため訪米した岸田文雄首相と面会した後、今回の投資について「日本のデジタル競争力を高め、AIがけん引する堅調な経済成長を実現する上で重要な一歩となる」と話した。
 MSは首都圏と関西圏に、それぞれデータセンターを持つ。今回の投資により、最新の画像処理装置(GPU)を導入し、データ処理機能を拡充する。オラクルは18日、日本国内のデータセンターを増強するため、今年から10年間で約1兆2千億円以上を投資する計画を発表した。
 アマゾンのクラウドサービスを手がける「アマゾン・ウェブ・サービス」の日本法人は、2023~27年の5年間に、日本国内のクラウド基盤強化のため計約2兆円の資金を投じる計画だ。