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円下落、一時155円台 34年ぶり安値更新 日米金利差背景


円下落、一時155円台 34年ぶり安値更新 日米金利差背景 円相場の推移
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 24日の外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、ロンドン市場で一時、節目の1ドル=155円台を付けた。米長期金利が高い水準にとどまっており、日米の金利差を背景に円が売られ、ドルが買われた。前日のニューヨーク市場で付けた1ドル=154円88銭より円安ドル高が進み、1990年6月以来の約34年ぶりの円安水準を更新した。
 円安が進むと輸入に頼るエネルギーや原材料の費用が膨らむ。物価は高止まりしており、個人消費を冷やすとの懸念が高まっている。
 東京市場の午後5時現在は、前日比08銭円安ドル高の1ドル=154円89~91銭。ユーロは26銭円安ユーロ高の1ユーロ=165円54~58銭。日経平均株価が大幅に上昇したことで投資家がリスクを取る姿勢を強めたこともドル買いを後押しした。
 外為ブローカーは「政府、日銀の為替介入への警戒感があり、値動きの幅は狭かった」と話した。