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IHI2工場立ち入り 国交省、行政処分を検討


IHI2工場立ち入り 国交省、行政処分を検討 IHI原動機による燃費データ改ざん問題を受け、検査のため群馬県太田市の工場に入る国交省の職員ら=25日午前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 IHI子会社のIHI原動機(東京)による船舶、陸上用エンジンの燃費データ改ざんを受け、国土交通省は25日、船舶安全法に基づき、新潟市の新潟内燃機工場、群馬県太田市の太田工場を立ち入り検査した。事実関係や経緯を調べ、業務改善命令などの行政処分を検討する。
 海外向けの船舶エンジンは、海洋汚染防止法に基づく窒素酸化物(NOx)の排出規制に違反している恐れがあり、国交省は規制基準適合の証書交付を既に停止。今後、違反を確認した場合、販売済みのエンジンについても、交付した証書を取り消すなどの対応を検討する。
 IHIは25日「今回の事態を重く受け止めている。真摯(しんし)に協力し、対応する」とコメント。「監督官庁の指導を仰ぎながら再発防止に努めたい」との考えを示した。
 改ざんがあったのは試運転時の計測データ。