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自動車国内生産8.2%増 23年度 半導体不足緩和、追い風


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 自動車大手8社が25日発表した2023年度の国内生産台数は、前年度比8・2%増の計827万4714台だった。増加は2年連続となる。世界的な半導体不足の影響が緩和したことが追い風となり、認証不正問題に伴う出荷停止があったダイハツ工業を除く7社の国内生産が増加。ただ、新型コロナウイルス禍前の19年度の生産水準には依然届かなかった。
 トヨタ自動車は18・7%増の330万8556台だった。世界生産台数は前年度比9・2%増の997万1739台と過去最高を更新したが、計画していた1010万台には届かなかった。
 世界販売台数は7・3%増の1030万9457台と、年度ベースで初めて1千万台の大台を超えた。ただ、完全子会社のダイハツ工業が量産に必要な「型式指定」を巡る認証不正で出荷を一時停止したことからトヨタへの車両供給が滞り、1040万台の計画は未達となった。
 日産自動車の国内生産台数はスポーツタイプ多目的車(SUV)がけん引し、21・5%増の72万4838台となった。ホンダは9・9%増の70万6846台だった。
 マツダは4・5%増の79万9066台。スズキは軽自動車の新型車効果を受け6・0%増の101万1257台だった。SUBARU(スバル)は4・7%増、三菱自動車も9・2%増だった。
 一方、ダイハツは28・6%減の62万2792台となった。
 8社の世界生産も5・0%増の計2538万6857台と堅調で、ダイハツと三菱自を除く6社で増えた。世界販売は7・2%増の計2496万7460台だった。