有料

サンマ漁獲枠 24年は6%減 制度導入以来、最少


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 水産庁は26日、2024年の日本全体のサンマの漁獲枠を前年比6・1%減の11万911トンにする案を漁業関係者らに示した。1997年に漁獲枠制度を導入して以降、最も少なくなる。18日の国際会議で決まった資源管理強化に向けた漁獲枠削減措置を踏まえた。ただ、日本の漁獲量は漁獲枠を大幅に下回る不漁が続いており、影響は限定的とみられる。
 日本や中国、台湾など9カ国・地域が参加する18日の北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合で、資源状況に応じて総漁獲枠を自動的に算出する新たな管理規則を導入することが決まった。24年の総漁獲枠に適用し、年25万トン以内から22万5千トン以内に削減されることになった。
 日本は24年の漁獲枠を11万8131トンに設定していたが、NPFCの会合の措置を踏まえて減らす。新たな漁獲枠の内訳は、日本とロシアの排他的経済水域(EEZ)で8万9824トン、公海で2万1087トンとなる。5月に予定する水産政策審
議会の分科会で決定する。
 坂本哲志農相はNPFCの会合の結果を受け「わが国の漁獲に影響はない」と述べていた。