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トヨタランクル 新型の受注好調


トヨタランクル 新型の受注好調 トヨタ自動車のSUV「ランドクルーザー250」と開発責任者の森津圭太氏=4月、愛知県豊田市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 トヨタ自動車が4月に発売したスポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー250」の受注が好調だ。誕生から74年目を迎えるランクルの原点回帰をテーマに開発。「悪路に強い生活実用車」を前面にアピールし、世界にSUVがあふれる中で独自のブランド価値を守ろうとしている。
 開発責任者の森津圭太氏は「ランクルは世界中の人の生活や暮らしに寄り添う質実剛健な車。本来の役割と使命に回帰しようと、ゼロから作り直した」と250の開発を振り返る。
 250はランクルの普及を担った「プラド」に連なる車だが、15年ぶりの全面改良に合わせて最上級の旗艦モデル「300」と同じ車台を採用。最もタフとされる「70」を含めた3車種の「ど真ん中」に位置付けた。
 「どこへでも行き、生きて帰って来られる」とうたうランクルは、約170の国や地域で1千万台以上が販売され、トヨタ車全体の信頼感を高めたとされる。
 今後は脱炭素社会を見据えたランクル開発も重要となる。電気自動車(EV)や水素エンジン車などを視野に入れる。