名護市消防本部は16日、自宅で倒れて動けなくなっていた男性を救助し消防に迅速な通報をしたとして、名護商工高校(大城正校長)の生徒4人に人命救助の感謝状を贈呈した。同日は親族の男性も出席し、生徒らに感謝の気持ちを伝えた。
感謝状を贈られたのは、同校地域産業科3年5組の高里リアさん(18)、阿嘉梨里寧(りりね)さん(18)、岸本萌寧(もね)さん(17)、儀保希風(ののか)さん(17)。4人は6月5日、名護市大北を通行中に、自宅の2階ベランダで倒れ、数時間発見されずに、動けなくなっていた50代男性の救助を求める声に気付き、消防へ救急要請、消防隊の誘導などをした。
親族によると、救助された男性は一命をとりとめ、リハビリに励んでいるという。感謝状を受け取った高里さんは「4人で一緒にいたから救助することができたと思う。1人の場面でも助けを呼べるようにしていきたい」と話した。名護市消防本部の照屋貢消防長は「勇気ある行動だったと思う。的確に状況を説明してくれたおかげで、市民の命を救うことができ、感謝している」と話した。
(池田哲平)