「助けて!ドアが…」 トイレの扉が故障、高齢女性出られず 救助した夫婦に感謝状 沖縄


「助けて!ドアが…」 トイレの扉が故障、高齢女性出られず 救助した夫婦に感謝状 沖縄 砂辺操署長(左端)から感謝状を受け取った千年智さん(左から2人目)、美樹さん(中央)夫妻ら=4月24日、浦添市仲間の浦添署
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 【浦添】浦添署(砂辺操署長)は4月24日、アパートで独り暮らしの高齢女性が自宅トイレの鍵の故障で外に出られず助けを求めていたところ、女性の声に気付いて救助に貢献したとして、同市の千年(ちねん)智さん(66)、美樹さん(60)夫妻に感謝状を贈呈した。砂辺署長は「引き続き、助けを求める声が聞こえた際は通報にご協力いただきたい」と話した。

 浦添署と千年夫妻によると、3月初旬、高齢女性が「助けて!ドアが開かないです」などと救助を求めていた。約50メートル離れたベランダで洗濯物を干していた美樹さんが女性の声に気付き、智さんと共に探したところ、トイレ外壁の花ブロックのすき間から女性の振る手が見えたという。2人は警察に通報し、「大丈夫ですから、落ち着いて待っていてください」などと声を掛けて女性を落ち着かせた。

 救助後、女性は「このまま死ぬのではないかと不安でいっぱいだった。命の恩人です」と2人に感謝したという。美樹さんは「無事に助かり、とにかく安心した」と語った。智さんは「(今回の件が)一人住まいの方などにとっての警鐘となればうれしい」と今後を見据えた。

(西田悠)