「違和感」感じ戻ると…水路で人発見 救助に貢献 うるま署 石原さん兄弟に感謝状 沖縄


「違和感」感じ戻ると…水路で人発見 救助に貢献 うるま署 石原さん兄弟に感謝状 沖縄 人命救助で感謝状を贈られた石原昌晃さん(左から2人目)と英輝さん(同3人目)の兄弟と新里賢治うるま署長(左端)ら=6月25日、うるま署
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

【うるま】うるま署(新里賢治署長)は6月25日、人命救助感謝状を同署で贈呈した。自殺を図ろうとしていた人を水路で発見し、警察や消防に通報してその到着まで現場を見守った、うるま市の石原昌晃さん(50)=石原バッテリーサービス代表=と英輝さん(43)=同社=の兄弟に贈った。

 5月28日午後4時半ごろ、石原さん兄弟は仕事のため車でうるま市内の大きな水路沿いを移動中だった。助手席の英輝さんが木々の向こうの大雨で増水した水路に違和感を感じ、一度は300メートルほど通り過ぎたが再び戻ったという。

 水面に浮かぶ人の頭を確認し、連携して警察と消防に通報。車に積んであったロープや伸びる棒を準備し、風下でその人を見失わないように待機しながら「頑張れ」などと声をかけ続けた。その後うるま署員が駆け付けて水から引き上げ、救助されたという。

 新里署長は「かなり緊迫した状況で通報や見失わないための協力をしていただき感謝する」と述べた。うるま地区防犯協会の島袋行正会長も感謝した。

 昌晃さんは「驚きはしたが、落ち着いて対応できた。こんな時に冷静に対応できるよう、日頃から心がけたい」と話した。英輝さんは「直接助けたわけではないが感謝状はありがたい。無事助かってよかった」と語った。 


県内の主な相談窓口

◆県立総合精神保健福祉センター・こころの電話相談098(888)1450。月・水・木・金の午前9時~11時30分、午後1時~4時30分。
◆沖縄いのちの電話098(888)4343。午前10時~午後11時。