交通事故現場で迅速に応急処置をしたとして松堂徳彦石川署長（右端）から感謝状を贈られたレジーナ・ビーンさん（同2人目）ら＝21日、うるま市の石川署
大嶺 雅俊 【うるま】石川警察署（松堂徳彦署長）は21日、恩納村の国道58号で遭遇した事故現場で、重傷を負った50代男性に迅速に応急処置を施して救助に貢献したとして、米軍嘉手納基地所属のレジーナ・ビーンさん（37）に感謝状を贈った。ビーンさんは「男性を助けられてうれしい気持ちでいっぱいだ」と喜んだ。
署などによると2月3日昼ごろ、恩納村谷茶の国道58号恩納南バイパスで四輪貨物車が対向車線に進入し、バイクと衝突する事故が発生した。
桜を見るために夫や友人と車で名護市方面に向かっていたビーンさんは事故に遭遇。道路に投げ出されたバイクの男性運転手に急いで駆け寄ると、足から大量に出血していたことから、周辺の人にベルトを借りて止血するなどの処置をして、救急隊に引き継いだ。応急措置がなければ命に関わっていた可能性もあったという。
松堂署長は「仕事を離れた場所で速やかに処置をできるのはなかなかできることではない」とビーンさんをたたえた。
ビーンさんは「実際の現場で処置したのは初めてだが、不安や緊張は全くなく、一刻も早く助けなければとの思いだった」と語り「これからは応急措置の機材を車に入れておきたい」と笑顔を見せた。
（大嶺雅俊）
