自転車ヘルメットの着用が全年齢で努力義務化されてから4月で1年が経過したが、着用率は伸び悩んでいる。死亡事故などの防止に効果が期待できるため、新興企業をはじめ各社は技術を活用したり、ヘルメットのデザインに工夫を凝らしたりして着用を後押ししている。
新興企業の「きいちのメモ」(東京都)は、子どもの着用率を上げようと、ヘルメットをかぶらないと鍵が差し込めず走り出せない、鍵穴カバーとセンサーのセット「カギボー」を発売した。ヘルメットをかぶるとあごひもに取り付けたセンサーが感知。無線通信で連動した鍵穴に付けたカバーが開き、鍵を差し込めるようになる仕組み。価格は1万9980円で専用サイトから注文できる。代表の守屋輝一さんは「ヘルメットをかぶることを当たり前にしていきたい」と語る。
警察庁によると2023年までの5年間で、着用しない場合の事故時の死亡割合は、着用時と比べ約1・9倍。一方、au損害保険が今年1月に実施した調査では、着用率は21・6%にとどまる。
高齢者を含めた幅広い層に着用してもらおうとデザインを工夫するメーカーもある。オージーケーカブト(大阪府)は、おしゃれな帽子型のヘルメットを開発した。
有料
ヘルメット着用 メーカー工夫 自転車の鍵と連動 おしゃれ帽子型
![ヘルメット着用 メーカー工夫 自転車の鍵と連動 おしゃれ帽子型](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2024/05/RS20240507G00407010100.jpg?resize=615%2C410&crop_strategy=smart)
この記事を書いた人
琉球新報朝刊
![Avatar photo](https://ryukyushimpo.jp/uploads/2023/09/favicon-21x21.png)