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HPC沖縄に2000万円出資 オキコム テックサービス


HPC沖縄に2000万円出資 オキコム テックサービス 脱炭素社会に向けたビジネスモデルを目指し、資本業務提携したHPC沖縄の阿波根昌樹社長(中央)とオキコムの小渡晋治副社長(右)とテックサービスの仲宗根基社長=7日、那覇市の琉球新報社
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 IT関連事業のオキコムとコンクリート補修工事などを手掛けるテックサービスは9日までに、さびないカーボンワイヤを使い、耐久性に優れたコンクリートを製造するHPC沖縄(浦添市)に計2千万円を出資した。
 構造物への使用拡大のほか、幅広い活用法を模索しながら脱炭素社会に貢献する資本業務提携を目的とする。
 同社の技術は高強度繊維補強コンクリートにさびないカーボンワイヤを通すことで、厚さ2~4センチの薄さを実現し、柔軟性も兼ね備える。県内では、那覇文化芸術劇場なはーとの外壁や琉球銀行牧港支店の屋根などで使われている。2025年開催予定の大阪・関西万博の建造物にも採用されている。
 オキコムはIT技術を使った構造物の管理などHPCを利活用した事業展開へ挑戦し、テックサービスはコンクリートの長寿命化に取り組む考えだ。
 7日に那覇市の琉球新報社を訪れ3社による業務提携を報告したHPC沖縄の阿波根昌樹社長は「社会が求める事業展開をここ沖縄から実施していきたい」と意気込みを語った。
  (新垣若菜)