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ガソリン不当廉売 注意6件 総事局 原油高、過度な価格競争


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄総合事務局公正取引課は20日、2023年度沖縄地区内の独占禁止法など関連法の運用状況を発表した。独禁法ではガソリンスタンド6件、泡盛業者1件の計7件を不当廉売に当たるとして、注意を実施した。不当廉売での注意は9年ぶり。公取課は原油高が続く中、過度な価格競争があったとみて、業界の動向を注視している。
 独禁法に関する相談受付件数は94件で、統計を取り始めた07年以降、過去最高となった。インボイス制度開始や物価高を受けた価格転嫁、人件費上昇などについての相談が多く占めたという。
 下請法違反による指導は56件、景品表示法違反は2件だった。景品表示法違反の不当表示は健康効果を偽った食品を販売したとして、消費者庁が豊見城市の健康食品会社に2464万円の課徴金支払いを命じていた。 (当間詩朗)