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南城にパネル展示場開設 次世代太陽電池 ペロブスカイト シリコンより安価に 県CO2削減推進協


南城にパネル展示場開設 次世代太陽電池 ペロブスカイト シリコンより安価に 県CO2削減推進協 ペロブスカイトの展示場を披露する沖縄CO2削減推進協議会の瑞慶覧長臣会長(右)、知念勇喜副会長=1日、南城市玉城前川
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄CO2削減推進協議会(那覇市、瑞慶覧長臣会長)はこのほど、次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイトの展示場を南城市に開設した。従来のシリコン型太陽電池に比べ、低日射でも発電するといった特長を体感できる。
 同協議会は今年4月に中国からペロブスカイトの輸入を始めた。6月からは大量発注で仕入れ値を低く抑えることができ、シリコンより安く販売できるようになったため、普及に弾みが付くとしている。
 ペロブスカイトは折り曲げられるフィルム基板の開発が進められているが、現状は耐久性などで強みがあるガラス基板の製品を取り扱う。10年の製品保証を付ける。
 展示しているのは中国ウトモライト社製。協議会会員で輸入販売業のモリベニ(那覇市)が総代理店として輸入し、協議会が「特約店」の位置付けで販売する。
 瑞慶覧会長は「シリコンは暑すぎると発電効率が落ちるが、ペロブスカイトは熱にも強いため、ほとんど落ちない」と説明。少ない日照でも発電し、効率も良いと強調した。今後輸入量を増やしていきたい考え。既に県内の専門学校や老健施設など、日中に電気を使用する施設への導入が決まっているという。
 展示場は南城市玉城前川546の2。予約なしで訪問できるが、説明を受けたい場合は協議会に事前に予約を。電話098(988)6301。