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6万3000件情報漏えいか 東京海上、委託先から


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 東京海上日動火災保険は10日、コンピューターウイルスに感染した委託先のサーバーから保険契約者や取引先、グループ会社の社員ら計約6万3200件の情報が外部に漏えいした恐れがあると発表した。契約者の名前や住所、電話番号などが含まれる。情報の不正利用は確認されていないという。
 東京海上によると、東京海上日動あんしん生命保険、イーデザイン損害保険を加えたグループ3社が業務を委託する高野総合会計事務所(東京)が身代金要求型のウイルス「ランサムウエア」に感染。3社の保険契約者の個人情報や保険料などの契約内容、取引先企業の情報が漏れた可能性がある。
 内訳は東京海上が企業などに提供する保険に関する情報3957件、あんしん生命の契約者情報2万7824件、イーデザイン損保の契約者情報1万3919件など。東京海上のグループ会社社員約1万6千人分の名前や住所といった個人情報も含まれるという。
 3社は全容把握に向けた調査を継続している。東京海上は「お客さまや関係者に大変な心配、迷惑をおかけし深くおわび申し上げる」としている。