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ビール上半期7%増 構成比16年ぶり5割超


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 ビール大手4社は10日、2024年上半期(1~6月)のビール販売実績を発表した。キリンビールなどの推計によると、市場全体の販売数量は前年同期比7%増と3年連続のプラスだった。発泡酒、第三のビールを含むビール類に占めるビールの構成比は54%と、上半期として16年ぶりに5割を超えた。昨年10月の酒税改正による減税が追い風になっている。ただ増税になった第三のビールが21%減と大きく落ち込み、ビール類全体は2%減だった。減少は2年連続となる。
 各社のビールのみの販売はサッポロビールが10%増、サントリーが2%増と伸びた。ブランド別で発表しているアサヒビールは「スーパードライ」が4%増、キリンは「一番搾り」が2%増だった。
 ビール類全体では、ビールの比率が高いサッポロが1%増だった。サントリーは5%減、キリンが2%減となった。金額ベースのみ公表しているアサヒは1%減だった。各社は今夏、猛暑による需要の増加を見込んでいる。アサヒは東京・銀座のスーパードライの期間限定店舗で若年層を取り込む。キリンは新商品「晴れ風」の販売目標を上方修正、花火大会に合わせた宣伝をする。サントリーは「サントリー生ビール」の飲食店向け営業活動を強化し、サッポロはヱビスブランドから期間限定商品を投入する。