兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布し、懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題で、片山安孝副知事は12日、県政混乱の責任を取り、7月末で辞職すると県庁で記者団に表明した。11日までに5回、斎藤氏に辞職を進言したとも説明。斎藤氏は応じず、午後の記者会見でも改めて続投の意向を示した。
県職員労働組合からも10日に事実上の辞任要求を受けており、最側近の辞職で責任を追及する声が一層強まるのは必至だ。斎藤氏は会見で「県政を立て直すため、大変道は厳しく時間がかかるかもしれないが、力を尽くしていくのが私の責任だ」と強調した。
片山氏は自身の辞職理由について「県政に混乱を招いたことを重く受け止め、誰かが責任を取らないといけないと考えた」と語った。斎藤氏の初期対応を批判し、県職員や県議らとのコミュニケーション不足も指摘。斎藤氏は5度の進言を「任期を全うしたい」と拒んだという。
斎藤氏は会見で「重い進言だった」と振り返りつつ、続投を「迷わなかった」と説明。県政を3年近く支えた片山氏に感謝していると口にした。
告発文書を「うそ八百」などとした自身の発言については「きつい言い方で反省している。改めていきたい」と述べた。
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兵庫副知事が辞職表明 知事パワハラ疑惑 告発元幹部死亡で 知事は続投意向
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琉球新報朝刊
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