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円急伸、日銀連日介入か 週明けも米指標材料に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】12日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=157円30銭と6月中旬以来、約3週間ぶりの円高ドル安水準を付けた。ドルが買い戻された後に急速に円高が進むなど荒い値動きもみられ、日本政府・日銀による円買いの為替介入が11日に続いて2日連続で実施されたとの観測も浮上した。
 市場では、週明け以降も米国の経済指標が主な取引材料として注目されており、引き続き為替介入への警戒感がくすぶり続けそうだ。
 12日朝方発表された6月の米卸売物価指数は前年同月より2・6%上昇し、市場予想を上回った。米国のインフレの根強さを示したものの、円買いドル売りが急速に進行。
 米長期金利が低下し、日米金利差の縮小も意識された。
 午後5時現在は前日比1円07銭円高ドル安の1ドル=157円76~86銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0899~0909ドル、172円10~20銭。
 12日のニューヨーク市場で円相場が対ドルで一時急騰したことについて、財務省の神田真人財務官は日本時間13日未明に「(為替)介入したかどうかを申し上げることはない」と述べ、コメントを避けた。
 11日のニューヨーク市場では、対ドルで一時4円以上、円高が進行した。
 日銀が12日に発表した統計に基づく市場関係者の推計では、11日に政府・日銀が3兆円規模の円買いドル売り介入に踏み切っていた可能性があるとされている。