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大型マグロ漁獲枠1.5倍 日本8421トン 資源回復、小型10%増


大型マグロ漁獲枠1.5倍 日本8421トン 資源回復、小型10%増 境港に水揚げされるクロマグロ=5月、鳥取県境港市
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 太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議が16日閉幕し、30キロ以上の大型魚は2025年以降の全体の漁獲枠を1・5倍に拡大することで合意した。日本は2807トン増え8421トンとなる。資源量が回復傾向にあることを受けた措置。小型魚は全体で10%増とし、日本は400トン増えて4407トンとなる見通し。
 日本は全体で大型魚は2・31倍、小型魚は30%増を提案していた。中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会などの国際会議が開かれた北海道釧路市で、水産庁が16日、合意内容を説明した。
 輸入を含めた太平洋クロマグロの年間の国内供給量は3万トンほど。水産庁は、今回の増枠の影響について「現時点では予断し難い」としつつ、市場価格が下がる可能性もあるとみている。値下がりにつながれば食卓に並ぶ機会が増えそうだが、市場動向を見極める必要があるとも述べた。
 全体の年間漁獲枠は大型魚が1万1869トンで、小型魚が5125トン。うち韓国は大型魚が501トン、小型魚が718トン、台湾は大型魚が2947トンとなった。
 11月下旬に始まるWCPFC年次会合で日本を含めた漁獲枠を正式決定し、25年から適用する。