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企業の脱炭素支援で協定 「みらいおきなわ」とサステック社


企業の脱炭素支援で協定 「みらいおきなわ」とサステック社 みらいおきなわの宮里尚社長(左から4人目)とサステックの飯田祐一郎CEO(同2人目)、琉球アスティーダの照屋成次取締役(同3人目)=27日、那覇市のみらいおきなわ
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 沖縄銀行の地域総合商社「みらいおきなわ」(宮里尚社長)と企業の脱炭素を支援するサステック(東京、飯田祐一郎CEO)は27日、県内での脱炭素社会に向けた業務提携で合意した。沖縄銀行の取引先などを中心に、サステックが有する脱炭素化支援プラットフォーム「カーボニクス」を活用し、事業活動における温室効果ガスの排出量の算定から削減ロードマップの策定、削減方法の提案など、企業の脱炭素活動を支援する。

 第1弾として卓球Tリーグ「琉球アスティーダ」(早川周作会長兼社長)の支援を始める。早川会長兼社長は会見に出席し「2050年カーボンニュートラル宣言」をした。宣言では気候変動により猛暑日の増加や熱中症などの問題が起き、スポーツビジネスにも影響が及んでいると指摘。「いつまでもスポーツを楽しめる環境を未来に残そう」と述べた。まずは排出量の把握や再生エネルギーの導入などに取り組む。

 「カーボニクス」の初期導入費用は無料。具体的な削減に向けたサポートを受ける場合は有料となる枠組み。みらいおきなわの宮里社長は企業が脱炭素に取り組む利点について「県外、海外では脱炭素の取り組みが標準仕様になっていき、その対応にもなる。企業のブランディング、人材の採用戦略にもつながる」と強調した。

(島袋良太)