伊平屋村とリゾーツ琉球(豊見城市、兼城賢成社長)が観光マーケティングに関する連携協定を10日、締結した。観光データの連携や伊平屋島の食材を利用したメニューをホテルで提供するなど商工観光の振興を目指す。
同村によると島への入域観光客数は年間2万2千人。那覇空港から移動に約260分かかるため、島の魅力の発信が課題だった。
今回の協定では(1)フェリーをオンラインで予約した来島者の属性データをリゾーツ琉球へ提供(2)那覇市のホテルアクアチッタナハでモズクや黒糖など同村の特産品を使用した朝食メニューの提供(11月以降)―などを締結。データマーケティングとしての活用や同村の認知度向上を図る。
同日、ホテルアクアチッタナハで調印式が開かれ、同村の名嘉律夫村長は「美しい自然環境が残り、魅力的な文化など可能性を秘めた村の観光振興を図り、県全体の観光振興につなげたい」と語った。リゾーツ琉球ホテル事業本部の福嶋直本部長は「観光客に沖縄の良さをアピールし、離島の観光資源がさらに増えることを期待している」と述べた。
(新垣若菜)